製品の安全性の立証したいなら|フタル酸エステル分析を利用しよう

納期は余裕を持って

連休を挟むときは要注意

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フタル酸エステル分析を検査機関や分析会社へ依頼するときは、分析結果の納期に注意する必要があります。フタル酸エステル分析の検査結果が判明するまでに要する期間は、各検査機関ごとに異なりますが、フタル酸エステル分析を正式に依頼した日から、約10営業日ほどかかるのが平均的です。そのため、スケジュールにある程度の余裕を持って、フタル酸エステル分析を依頼するとよいでしょう。特に、年末年始やお盆の時期、大型連休期間中などは、どの検査機関も会社自体がお休みとなるため、フタル酸エステル分析の結果がわかるまでの期間が通常よりも長くなります。これらの期間を挟んで依頼するときは、納期がいつになるかを確認して、早めに発注するようにしましょう。また、多くの企業で新製品の発売が重なる時期には、検査機関への検査依頼が一時的に増加して、納期に影響がでることもありますので注意が必要です。ただし、フタル酸エステル分析を受注している検査機関の中には、追加料金を支払えば、通常の納期よりも早く分析結果がわかるサービスを提供しているところもあります。最短で、申し込みをしてから5日ほどで、電子メールなどを利用して速報的に検査結果を送信してくれます。文書による本格的な調査結果が届けられるには、もう数日必要ですが、DEHPなどの含有量が基準値以下であることだけがわかればよいという場合は、このようなオプションサービスを利用する価値があります。

専門機関による検査

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昔に比べて製品の安全性が厳しく問われる現代にあって、国際的にも使用が禁止される物質が増えてきています。なかでも樹脂、塩化ゴム用の塗料や潤滑剤、接着剤などへの添加剤として用いられることの多いのが、フタル酸エステルです。フタル酸エステルは、内分泌攪乱作用の懸念があり、主要国において規制されてきている物質なのです。2019年7月22日以降は、グローバルに禁止物質を定めたRoHS指令の対象にも追加され、厳しく使用制限が課されることになっています。このため、製品製造過程において誤ってこの物質が混合されてしまうと、その製品はもとより会社全体のイメージを失墜させることにもなりかねないため、品質検査においてしっかりと使用されていないことを確認することが重要となっています。もっとも、検査にはそれなりの設備が必要となることから、自社で対応することは必ずしも賢い選択とはいえません。そこで、フタル酸エステル分析を専門に行っている会社に依頼して行うという選択肢が出てきます。フタル酸エステル分析の試験方法については、国際的な標準化に向けた取り組みが進められており、国際規格を遵守して行うことが求められています。それらに対応しきれている検査機関はそれほど多くはありませんので、しっかりとした実績を有しているところにフタル酸エステル分析を依頼するようにしましょう。フタル酸エステル分析に要する期間は10営業日程度となっていますので、納期が短い製品の場合には注意する必要があります。

RoHS2での規制

顕微鏡

RoHS指令は、欧州連合が行っている指令で、電子・電気機器に使われる特定の有害物質の制限を定めたものです。このRoHS2に追加された禁止物質にフタル酸の4物質が追加されています。フタル酸エステル類はアルコールと無水フタル酸から合成される化合物で主に塩化ビニル樹脂を中心としたプラスチックに柔軟性を与えるものとして使われています。このためプラスチック類に含まれている可能性があり、RoHS2に適合しているかはフタル酸エステル分析を行う必要があります。対象となっているフタル酸エステルは、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHP)、フタル酸ブチルベンジル(BBP)、フタル酸ジ-n-ブチル(DBP)、フタル酸ジイソブチル(DIBP)がそれぞれ0.1%となっています。フタル酸エステル分析は、専門の分析機関が行っており試料を送ることで調べることが可能です。フタル酸エステル分析の流れとしては、試料を2ミリ以下に粉砕し、量を秤ってTHFを添加し溶解、さらにヘキサンを添加し5分間起き、ろ過して内部した上で測定されます。フタル酸エステル分析そのものはRoHS2に含まれる以前からアメリカや日本では規制の対象となっており、対応している分析機関は多くあります。分析機関によって費用は異なりますが、相場は約3万円程度となっています。サンプルを送付して、分析をしてもらうのですが、サンプル送付の際には、アルミホイルなどで丁寧に梱包しましょう。ビニール袋などにサンプルを入れてしまうと、ビニールの成分とサンプルの成分が混合され、正しい数値を出すことが出来なくなります。